むくデンタルクリニック (むく歯科医院)

       
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2024.06.11

インビザライン矯正での失敗例7つ!後悔しないためにできることとは

インビザラインのイメージ画像

「インビザラインで矯正したいけれど、失敗すると嫌だな」とお悩みの方がいるのではないでしょうか。インビザライン矯正は、透明なマウスピースを装着して歯並びを整える治療法です。透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、見た目を気にされる方に選ばれています。

しかし、矯正装置の使用方法を誤ると、歯は計画どおりに動かず、理想の歯並びが手に入らなくなる場合もあります。患者さまのお口の状態によっては、インビザライン矯正が適さない場合もあるでしょう。

そこで本記事では、インビザライン矯正での失敗例と、失敗しないためのポイントについて詳しく解説します。失敗することを恐れてインビザライン矯正を躊躇していた方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン矯正とは

マウスピースの画像

インビザラインは、世界で最も普及しているマウスピース型の矯正装置を使用した治療法で、日本では2006年に治療が開始されました。全世界で1,700万人以上がインビザラインで美しい歯並びを手に入れており、その効果は数多くの成功事例によって実証されています。

従来のワイヤー矯正では「ワイヤーが見えて嫌だ」という声も多くありましたが、インビザラインは透明なマウスピースを使用するため、矯正中でも目立ちにくいです。そのため、接客業など見た目の印象を気にされる職業の方に選ばれています。

ただし、インビザラインはすべての歯並びに対応できるわけではありません。歯並びの状態によっては、ワイヤー矯正のほうが適している場合もありますし、ワイヤー矯正と併用が必要になるケースもあるでしょう。

インビザラインが適切な治療法かどうかは、担当の歯科医師の判断を仰ぎましょう。

インビザラインの失敗例7つ

インビザラインの失敗例のイメージ画像

インビザラインは優れた治療法ですが、失敗する確率はゼロではありません。

以下に、インビザライン矯正の主な失敗例を7つご紹介します。

  • 出っ歯になった
  • 噛み合わせが悪くなった
  • 虫歯・歯周病を発症した
  • 歯ぐきが下がり歯根が露出した
  • 治療期間が予定より長引いた
  • 歯が後戻りした
  • イメージと違う歯並びになった

それぞれ詳しく解説します。

出っ歯になった

インビザライン矯正を非抜歯で行った場合に見られる失敗例です。歯並びが悪く、歯を並べるスペースが不足している場合は、抜歯を行ってスペースを確保してから歯を動かしていきます。

しかし、抜歯をせずに歯を無理やり並べようとすると、歯を前に張り出すように並べるしか方法がありません。その結果、前歯が元の位置より前に出て、出っ歯になることがあるのです。

噛み合わせが悪くなった

インビザライン矯正を行った結果、噛み合わせが悪化するケースもあります。矯正治療では歯並びの改善だけでなく、噛み合わせの改善も視野に入れて治療を進めます。

しかし、担当する歯科医師の知識・経験不足が原因で治療計画どおりに矯正が進まず、噛み合わせが悪化するケースもあるのです。

虫歯・歯周病を発症した

インビザライン矯正がきっかけで、虫歯・歯周病を発症するケースもあります。インビザライン矯正で使用するマウスピースは、自由に取り外しが可能で洗浄もしやすく、しっかりとメンテナンスをすれば虫歯にかかりにくいです。

しかし、歯みがきをせずにマウスピースを装着していたり、マウスピースを装着したまま食事をしていたりすると、虫歯や歯周病を発症する可能性が高くなります。

「歯並びは整ったのに虫歯になってしまった」ということが起きないように、マウスピースの洗浄、口腔内のケアは欠かさずに行いましょう。

歯ぐきが下がり歯根が露出した

インビザライン矯正によって過剰な力が歯に加わることで歯肉退縮が起こり、歯根が露出する場合があります。歯根が露出すると、歯が長く見えるだけではなく、歯と歯の間と歯ぐきの境目にブラックトライアングルという三角形のすき間が形成されます。

矯正治療に加え、ブラックトライアングルを目立たなくさせるための治療も必要となるので、治療期間は長引くことになるでしょう。

治療期間が予定より長引いた

矯正治療では、歯を並べるスペースを確保するために歯を削ることがあります。

しかし、必要以上に歯を削りすぎると歯の移動距離が増えるため、治療期間が長引くことがあるのです。また、作成済みのマウスピースがフィットしなくなったり、治療前よりもすきっ歯になったりする可能性もあります。

歯が後戻りした

インビザライン矯正後の保定期間中にリテーナーの装着を怠ると、歯が後戻りする可能性が高いです。歯の後戻りとは、せっかく動かした歯が元の位置に戻る現象のことをいいます。矯正治療が終了した直後は、歯の周囲の骨が安定していないため、歯が治療前の位置に戻ろうとするのです。

イメージと違う歯並びになった

インビザライン矯正が終わっても、自分が希望していた歯並びにならなかったというケースも少なくありません。

なぜイメージと違う歯並びになったのか、考えられる要因は以下の3つです。

  • マウスピースの装着時間を守らなかった
  • マウスピースの順番を間違えた
  • 矯正中に虫歯や歯周病になった

マウスピースの装着ルールを守らなかったり、歯みがきを怠って虫歯や歯周病になったりすると、計画どおりに治療が進まなくなる可能性が高いです。イメージ通りの歯並びを手に入れるためには、マウスピースの自己管理を徹底する必要があるでしょう。

インビザラインで失敗しないためにできること

清潔なマウスピース

ここまで、インビザラインの失敗例について解説しました。費用をかけて矯正治療を行うのですから、当然失敗は避けたいでしょう。

ここからは、インビザライン矯正で失敗しないためにできる5つの方法について解説します。

  • マウスピースの装着時間を守る
  • マウスピースの順番を守る
  • マウスピースを清潔に保つ
  • 口内環境を清潔に保つ
  • 定期的に歯科医院を受診する

それぞれ詳しく解説します。

マウスピースの装着時間を守る

インビザライン矯正で失敗しないためには、マウスピースの装着時間を守ることが重要です。食事や歯みがきのとき以外は、マウスピースを装着する必要があります。マウスピースのつけ忘れが数時間程度であれば、治療に影響が出ることはないでしょう。

しかし、マウスピースのつけ忘れが何日も続いた場合は、担当の歯科医師に相談する必要があります。

マウスピースの順番を守る

インビザライン矯正では、段階ごとに新しいマウスピースに交換しながら、徐々に歯を動かしていきます。そのため、交換するマウスピースの順番を間違えると、歯が治療計画どおりに動きません。

治療計画の見直しにつながる可能性もあるので、インビザライン矯正を失敗させないためにも、マウスピースの順番は必ず守りましょう。

マウスピースを清潔に保つ

インビザライン矯正の失敗を避けるためには、マウスピースのお手入れが必要不可欠です。マウスピースを洗浄せずに使い続けると、マウスピースに付着した細菌が増えて、虫歯や歯周病の原因になります。

虫歯や歯周病を予防するためにも、毎食後の歯みがきは欠かさないようにしましょう。また、マウスピース自体の洗浄も忘れないようにしてください。マウスピースに強い力を加えると破損や変形の原因になるため、洗浄の際は優しく洗いましょう。

口内環境を清潔に保つ

インビザライン矯正を成功させるためには、口内環境を清潔に保つことも大切です。口内環境が悪化すると、虫歯や歯周病を発症し、治療計画の大幅な見直しが必要になる可能性があります。マウスピースを装着したままの食事は避け、また、マウスピース自体の洗浄も欠かさず行いましょう。

定期的に歯科医院を受診する

インビザライン矯正中は、定期的に歯科医院へ通院することが大切です。歯が計画どおりに動いているか、マウスピースに問題はないかなどを確認するために経過観察は欠かせません。通院を怠ると治療中のトラブルに気づかずに、インビザラインの失敗を招く恐れもあります。

まとめ

状況を説明している歯科医

本記事では、インビザライン矯正の失敗例を参考に、失敗を防ぐための方法について解説しました。

インビザライン矯正が失敗する原因は、マウスピースの装着ルールを守れていないことがほとんどです。装着ルールを守り、定期的に歯科医院に通うことで、ほとんどの失敗は防げます。

インビザライン矯正は患者さまご自身でマウスピースを装着・交換しながら歯を動かしていく治療法であり、自己管理が必要不可欠です。理想の歯並びを手に入れるためには、歯科医師の指示に従うことはもちろん、患者さまの努力も重要です。

マウスピースの装着時間などをしっかり管理して、理想の歯並びを手に入れましょう。