Keeping your airway in a positive way.
「呼吸」
普段、私たちが何気なくしている呼吸。
生きるものは全て、「呼吸」なくして生命を維持することはできません。
「呼吸」には、鼻で息をする鼻呼吸、口で息をする口呼吸があります。
今、この口呼吸が常習化することで虫歯になりやすくなり、歯周病を悪化させ、歯の着色や口臭の原因になり、歯並びをも悪くし、顎関節症を引き起こし、さらには睡眠の質に影響して全身の様々な不調の原因になっていることが分かってきています。
上顎、下顎、舌、口唇、頬など下顔面の領域は、生命維持の要となるこの「呼吸」という重要な機能をする構造体であり、この領域を担当するのが歯科の役割と考えます。
虫歯、歯周病、歯並び、顎関節症、睡眠の根本的な原因の解決のため、「呼吸」を考えた気道ファーストをコンセプトとした歯科医療を提供いたします。
気道ファーストの歯列矯正
歯を抜かない矯正治療(※可能な限り便宜抜歯をしない)
従来の矯正治療では、ガタガタの歯並びをまっすぐにするために、歯を抜いてスペースを作る矯正治療が主流となっています。しかし、最近の研究では、特にアジア人の場合、歯を抜いて治療をすることによって気道が狭くなることが問題とされています。これは歯のちょうど中間にあたる、前歯から4番目の歯を抜いて歯並びをまっすぐに矯正することによって、口の容積が狭くなるからです。
舌を収める容積が狭くなるとその結果として収まりきれなくなった舌が後方に押し出され気道を圧迫してしまうことで、気道が狭くなってしまうということです。気道が狭くなることによって呼吸の問題が起こりやすくなり、眠りの質にも影響が起こりやすくなるということが分かってきています。
当院では、CTによる骨格と軟組織のデータとお口の中をスキャンした三次元のデジタルデータを元にして可能な限り歯を抜かない矯正治療をプランニングしています。
また、この矯正治療を可能にするインビザラインマウスピース矯正を採用しております。
美しさはもちろんのことできるだけ自分の歯を大切にしたい、気道そして全身の健康を考えた歯列矯正をしたいとお考えの方はぜひ一度ご相談ください。
顎関節に負担をかけない矯正治療
歯の高さ嚙み合わせを整えることで顎関節にアプローチする矯正治療
顎が痛い方、口の開け閉めで音が鳴る方、口をあけると痛い方など顎に不調のある方は顎関節症の可能性が高いです。
顎関節の不調は、顎の位置が後退していることや歯並びが影響していることが多くあります。
また、顎が後退していると気道を狭くする原因にもつながります。
当院の矯正治療は顎の位置を適切な位置に戻し顎の負担に配慮した治療を行なっております。
全てのことには原因があります。
顎に痛みや雑音などの症状があり心配に思われている方はぜひ一度ご相談ください。
歯を並べるだけでなく骨格を治す矯正治療
当院の矯正治療は、前歯をまっすぐ並べるだけではなく、歯並びが悪くなった原因を取り除き、ズレた顎の位置を前後左右適切な位置に戻して、奥歯から前歯まで本来あるべき位置に戻します。
歯だけでなく顎の位置も整えます。
歯並びを治すだけでなく歯並びを悪くした原因を治す。
歯並びが悪くなるのは、遺伝だから仕方がないと考えられている方が多いと思います。
遺伝の影響もありますが、歯並びが悪くなる大きな原因はお口の機能の問題です。
お口の機能の問題とは、鼻呼吸ではなくお口を開いて口呼吸をしていることや舌が上に上がっていない、また舌の筋力の低下により正しい飲み込みができないということです。
このように口唇、舌といったお口の筋肉の筋力の低下や働きの不調和によってそれが成長期の顎の発育に影響して下顔面の成長発育不良を起こし、小さな顎となり本来並ぶはずの歯が並びきれず歯並びが悪くなるということです。
つまり、歯並びが悪いということは、顎の成長不良による結果であり、顎の成長不良の根本原因はお口の機能の問題にあります。
このことより、ワイヤーやマウスピースなど矯正器具を使って歯並びを治しても、根本的な問題となるお口の機能の問題を改善しなくては後戻りする原因になってしまいます。
形態として歯並びを整えるだけではなく、歯並びを悪くした根本原因であるお口の機能も整えることで矯正後の歯並びを安定させることができるのです。
そのため、当院では歯並びを整えるだけではなく、歯並びを悪くした根本原因にアプローチした治療を行なっております。歯列矯正と一緒にお口の筋機能のトレーニングもして安定した歯並びを手に入れましょう。
顎の成長発育と気道の関係について
顎の成長発育不良が歯並びに影響を与えますが、その影響は気道にも影響します。
上顎と下顎の間の空間は舌を収めるためのスペースです。
この空間が狭くなることによって、収まりきれなくなった舌は後方にはみ出して気道を圧迫して、狭い気道になってしまいます。
構造的に狭くなった気道は、立っている時や座っている時に正しい姿勢では気道が狭くなり呼吸がしづらいため、呼吸を優先するため無自覚に日常的に頭位を前方に傾けることで気道を広げ気道を確保します。
そのため、日常的に猫背、巻き肩になり姿勢が悪くなります。
その結果、口呼吸になりやすく、呼吸も浅くなり、舌の筋力も弱くなり、食いしばりやすくなり、あごの関節の痛み、頭痛、肩こりなどの問題が起こりやすい体になってしまいます。
また狭い気道は、空気の通り道が狭いため、いびきの原因になりやすく、眠りの質を低下させ、症状が進むと睡眠時無呼吸症候群を引き起こし生活にも大きな影響を与える結果となります。
寝ている時にいびきをかく、息が止まるなどの症状をはじめとする睡眠時無呼吸症候群、睡眠障害という問題は、大人だけではなく、成長期の子どもの時に起こると身体的にも精神的にも成長に大きな影響を及ぼすことになります。
そのため、あごの成長期の子どもの頃から、お口の機能のトレーニングを行い、あごを大きく成長させ気道を広くすることはとても重要なことです。
また、大人になっても矯正治療をすることで上顎の歯並びのスペースを広げて、後方に後退した下顎をあるべき前方の位置にすることで気道を広くすることが可能です。
気になる方は是非ご相談ください。
「気道ファースト」の歯列矯正で「呼吸」を守りましょう。