むくデンタルクリニック (むく歯科医院)

       
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Clinic blog

2024.01.09

インビザライン矯正中に虫歯になる原因と対処法とは?

歯が痛くて頬を押さえる女性

「インビザライン矯正中に虫歯になったらどうしたらいいの?」「インビザライン矯正中の虫歯を予防する方法は?」など、インビザライン矯正中の虫歯について気になる方がいるのではないでしょうか。

インビザライン矯正中は矯正前に比べて虫歯になりやすいため、予防が重要です。

今回は、インビザライン矯正中に虫歯になる原因と対処法について解説します。虫歯を予防する方法もご紹介しますので、インビザラインを検討中の方やインビザライン矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン矯正前に虫歯が見つかったときの対処法

虫歯の治療

インビザライン矯正前に虫歯が見つかったときは、先に虫歯治療を行います。

インビザライン矯正中は矯正前に比べて虫歯になりやすいです。虫歯治療を行わずにインビザライン矯正を開始すると、虫歯が進行する可能性があります。

インビザライン矯正中に虫歯が進行して治療が必要になると、インビザライン矯正を一時中断しなければなりません。虫歯治療を終えてからインビザライン矯正を再開することになるため、治療期間が長引くでしょう。

また、虫歯治療によって歯を削ることや詰め物・被せ物をすることで歯の形が変わると、マウスピースが合わなくなります。マウスピースが合わなくなると、作り直しが必要となるため、治療期間は延長になり、費用もかかるのです。

矯正開始前に虫歯が見つかっても先に治療しておけば、安心してインビザライン矯正ができるでしょう。

インビザライン矯正中に虫歯になる原因

虫歯になる理由を考える人

インビザラインでは取り外しができるマウスピースを用いるため、ワイヤー矯正に比べると歯の清掃がしやすく、虫歯のリスクは低いといわれています。

ただし、インビザライン矯正中は矯正前に比べると虫歯になりやすいです。

インビザライン矯正中に虫歯になる原因は、以下のとおりです。

マウスピースに汚れが付着しやすいため

インビザライン矯正中は、マウスピースを長時間装着します。長時間装着したマウスピースには目に見えない細菌が付着しており、お手入れを怠ると虫歯の原因になるのです。

アタッチメントに汚れが溜まりやすいため

マウスピースを外れにくくするのが、歯に固定するアタッチメントと呼ばれる装置です。アタッチメントはマウスピースと違って取り外すことができません。

アタッチメントには食べかすや汚れが溜まりやすいです。食べかすや汚れがアタッチメントに付着した状態が続くと、虫歯の原因になります。

口の中が乾燥して自浄作用が薄れるため

唾液には、口の中の細菌を抑える働きがあります。唾液中に含まれる成分が細菌の増殖を防ぎ、歯をコーティングしてくれるのです。これを唾液の自浄作用といいます。

インビザライン矯正中は、マウスピースを長時間装着するため、口の中が乾燥して唾液の分泌量が減少します。唾液の分泌量が減少すると、口の中の細菌をコントロールする力が弱まるため、虫歯のリスクが高くなるのです。

インビザライン矯正中に虫歯になったときの対処法

虫歯治療

インビザライン矯正中に虫歯になったときはどうしたらよいのでしょうか。

インビザライン矯正中に虫歯になった場合には、インビザライン矯正を一時中断して虫歯治療を行う場合と、インビザライン矯正と並行して虫歯治療を行う場合があります。

以下に詳しく解説しましょう。

インビザライン矯正を一時中断して虫歯治療を行う

インビザライン矯正中に虫歯が見つかった場合は、矯正治療を一時中断して虫歯治療を行うことが一般的です。虫歯治療を終えてからインビザライン矯正を再開するため、予定よりも治療期間が延長になる可能性があります。

また、虫歯治療で歯を削ることや詰め物・被せ物をすることによって歯の形が変わると、インビザライン矯正を再開したときにマウスピースが合わなくなることがあるでしょう。

マウスピースが合わなくなると、歯に適切な力を加えることができません。そのため、マウスピースの作り直しが必要になる場合があるのです。マウスピースを作り直す場合、新しいマウスピースが届くまで1〜2か月程度かかるため、結果として治療期間が延長になります。

また、マウスピースの作り直しには費用がかかる場合もあるでしょう。治療期間の延長や追加費用の発生を防ぐためにも、インビザライン矯正中は虫歯予防が重要なのです。

インビザライン矯正と並行して虫歯治療を行う

インビザライン矯正と並行して虫歯治療を行うこともあります。インビザライン矯正と並行して虫歯治療を行えるのは、虫歯が小さく、治療が短期間で終わる場合に限られます。

歯の形が変わらない虫歯治療であれば、マウスピースの装着にも影響を与えないため、矯正治療の計画が大きく崩れることはないでしょう。

インビザライン矯正中の虫歯を予防する方法

マウスピースを洗浄する

上述のとおり、インビザライン矯正中に虫歯治療を行うと、治療期間の延長や追加費用の発生などのリスクがあります。治療期間の延長や追加費用の発生を防ぐためには、虫歯を予防することが重要です。

では、インビザライン矯正中はどのように虫歯を予防すればよいのでしょうか。

インビザライン矯正中の虫歯を予防する方法は、以下のとおりです。

飲食時はマウスピースを取り外す

飲食時にはマウスピースを取り外しましょう。

マウスピースを装着したまま飲食をすると、食べかすや飲み物に含まれる糖分がマウスピースと歯の間に入り込みます。マウスピース内に食べかすや糖分が残った状態が続くと、細菌が増殖して虫歯になるリスクが高まるのです。

また、マウスピースを装着したまま飲食をすると、マウスピースが破損する可能性もあります。

飲食時には必ずマウスピースを取り外し、食後は歯磨きをしてからマウスピースを装着してください。

マウスピースを清潔する

マウスピースは毎日お手入れをしましょう。

インビザライン矯正中、食事や歯磨きのとき以外はマウスピースを装着している状態です。汚れが付着したマウスピースを装着し続けると、細菌が繁殖して虫歯になるリスクが高まります。

マウスピースは、流水下で指や柔らかい歯ブラシを使って丁寧に洗いましょう。マウスピースを洗うときは水、またはぬるま湯を使用してください。お湯で洗うとマウスピースが変形する可能性があります。

また、週に1回の頻度で専用の洗浄剤を使用すると、より効果的です。洗浄剤には除菌効果があるため、細菌の繁殖を抑えられます。

フッ素入りの歯磨き粉を使う

インビザライン矯正中は、フッ素入りの歯磨き粉を使用して丁寧に歯磨きをしましょう。

フッ素には、唾液中のカルシウムと反応して歯の表面にフッ化カルシウムを作る働きがあります。歯のエナメル質を強化でき、酸に対する抵抗力が向上するでしょう。

フロスや歯間ブラシを使って清掃する

歯磨きをするときは、フロスや歯間ブラシを使用しましょう。

歯と歯の間には汚れや食べかすが溜まりやすいです。歯ブラシだけでは、歯と歯の間に付着した汚れをきれいに落とすことは

また、アタッチメント周りにも汚れが付着しやすいです。歯間ブラシを使用することで、アタッチメント周りの細かい部分の汚れも除去できます。

こまめに水分補給をする

インビザライン矯正中はこまめに水分補給をしましょう。

インビザライン矯正中は口内が乾燥しやすいです。口内が乾燥すると、細菌が繁殖しやすい口腔環境になり、虫歯リスクが高まります。

こまめに水分補給をすることで口内の乾燥を防ぐことができ、細菌が繁殖しにくくなるのです。水分補給をするときは、虫歯の原因となる糖分を含む飲み物は避けましょう。

まとめ

虫歯のイメージ

今回は、インビザライン矯正中に虫歯になる原因や対処法、予防法について解説しました。

インビザラインで使用するマウスピースは取り外しができるため、ふだんどおりに歯磨きができますが、矯正前に比べると虫歯になりやすいです。

インビザライン矯正中は、口内が乾燥しやすいため、細菌が繁殖しやすい口腔環境になります。また、マウスピースやアタッチメントに付着した汚れも虫歯の原因になるのです。

インビザライン矯正中に虫歯になった場合は、矯正治療を一時中断して虫歯治療を先に行うことが一般的です。虫歯治療後にインビザライン矯正を再開することになるため、治療期間が延長になることがあります。

インビザライン矯正中の虫歯を予防するためには、歯磨きだけではなくマウスピースのお手入れや、こまめな水分補給などが重要です。しっかりと虫歯予防をすることで、計画どおりに治療を進められるでしょう。