「歯並びが悪くなるのはどうしてだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?歯並びが悪くなるのには明確な原因があり、予防や治療によって改善できます。
そこで本記事では、歯並びが悪くなる原因やリスク、予防や治療の方法について解説していきます。歯並びが悪くて気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
歯並びが悪くなる原因とは?
歯並びが悪くなる原因として、以下の9つが挙げられます。
口周りの骨格の遺伝
歯並びの悪さが直接遺伝することはありません。
しかし、歯や顎の大きさといった口周りの骨格が遺伝した結果、歯並びが悪くなる可能性はあります。例えば、歯が大きくて顎が小さい両親から生まれた場合、子供も同じ骨格になる可能性が高いでしょう。
顎が小さいと大きな歯を並べるスペースが足りなくなります。歯が前後にデコボコしながら生えるため、両親と同じく歯並びが悪くなるのです。
舌で前歯を押す癖がある
舌で内側から前歯を押す癖があると、出っ歯の原因となる可能性があります。舌で押されて、前歯が前方に傾くことがあるのです。
よく噛まずに食事をしている
よく噛まずに食事をしていると、歯並びの悪化につながります。顎が発達しないことで、歯が生えるスペースが十分に確保できないことがあるからです。
あまり関係ないように感じるかもしれませんが、成長期にある子供は特に影響を受けます。
子供の頃によく頬杖をついていた
骨格が柔らかくて未成熟な子供の頃に頬杖をつく癖があると、徐々に顎の骨が変形して、歯並びが悪くなる場合があります。顎の外側から一定の方向に力がかけられ続けるからです。
口呼吸をしている
口呼吸が癖になっていると、歯並びが悪くなる場合があります。歯並びは口周りの筋肉の影響を受けますが、口呼吸では正常に筋肉が発達しないことがあるためです。
本来は上顎の中に収まっている舌が、口呼吸をすると位置が下がります。下の位置が正しくないことで、口周りの筋肉のバランスが乱れるのです。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある
歯軋りや食いしばりの癖がある方も、歯並びが悪くなりやすいです。習慣的に強い力が歯に加わることで、歯が傾いたりすり減ったりするため歯並びが悪化します。
歯がない部分がある
歯がない部分があると、歯並びが悪くなることがあります。歯がない部分があると、空いている部分に歯が移動して歯並びが乱れることがあるのです。
姿勢が悪い
背中が丸まり猫背になると、顎が前に突き出るような姿勢になります。この姿勢では無意識のうちに口がポカンと開きやすいため、口呼吸になって歯並びを悪化させる原因となるのです。
また姿勢が悪いと全身の骨格がズレていき、他の骨や筋肉とのバランスを取るために顎の骨格までズレていきます。よって歯並びの乱れにもつながるのです。
子供の頃に柔らかいものばかり食べていた
子供の頃に柔らかいものばかり食べていると、顎の発達が進みません。顎が発達しないと永久歯が生え揃ったときに歯が生えるスペースが足りなくなります。
前後に重なって生えたり、斜めに生えたりするため、歯並びが悪くなります。
歯並びが悪いことによるリスク
歯並びが悪いと以下のようなトラブルを引き起こす可能性があります。
- 虫歯になりやすい
- 歯の寿命が短くなる
- 顎関節症になりやすい
- 肩こりや頭痛を引き起こす
- 外見がコンプレックスになる
- 発音が悪くなる
それぞれ解説していきます。
虫歯になりやすい
歯並びが悪いと虫歯になるリスクが高まります。歯と歯の間に食べかすが溜まりやすいからです。
丁寧に歯を磨かなければ、溜まった食べカスがプラークへ変化して虫歯菌が増殖します。
歯の寿命が短くなる
歯並びが悪いと、食べ物を噛むときに余計な負担が歯にかかるため歯の寿命が縮まります。歯並びや噛み合わせが綺麗に整っていれば、食べ物を噛んでも一箇所に強い力がかかることはありません。全体の歯に対して均等な力で噛めるため、一部の歯の寿命が縮まることはないのです。
顎関節症になりやすい
歯並びの悪さは、顎関節症になるリスクを高めます。歯に過度の負担がかかるのと同様に、顎の骨にも負担がかかるからです。
意外に思う方もいるかもしれませんが、歯並びと顎関節症は関係しています。
肩こりや頭痛を引き起こす
上記で説明したとおり、歯並びが悪いと顎に負担がかかります。顎につながっている首や肩が凝ってきたり、肩こりから頭痛を引き起こしたりといった影響が出てくるのです。
普段から肩こりや頭痛が気になっている方は、歯並びの悪さが原因かもしれません。
外見がコンプレックスになる
歯並びが悪いと笑ったときにチラッと見えるのが気になり、なかには外見をコンプレックスに感じる方もいるでしょう。コンプレックスの程度にもよりますが、歯が見えるのが嫌で人と話すのを避けるようになったり、外出の頻度が減ったりするかもしれません。
発音が悪くなる
歯並びの悪さがひどい場合は、発音にも影響を与えることがあります。会話をしていても1回で聞き取ってもらえない場面が出てくるため、コミュニケーションを控えるようになる方もいます。
消化不良や便秘を引き起こす
歯並びが悪いと、消化不良や便秘といった消化器官の問題で悩む場合があります。食事の際に食べ物をしっかり噛んでから飲み込むという作業が不十分になりがちだからです。
しっかり噛んで小さくしてから飲み込むことで胃での消化が楽になり、スムーズに排出できるようになります。
歯並びを整える方法
歯並びを整えるための治療法は、主に以下の2つです。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は歯科矯正治療のひとつで、最も一般的かつ確実に歯並びを整えられる方法です。難しい症例にも対応できて他の矯正治療より費用もかからないため、選択する方が多いです。
しかし、装置が目立ちやすい、痛みが出やすいなどのデメリットがあります。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、マウスピースを装着して徐々に歯並びを整える方法です。
マウスピースはシリコン素材の柔らかい質感で、透明のものを使うため治療中でも目立ちません。ワイヤー矯正と比べてお手入れをしやすく、治療中の違和感や痛みも少ないと言われています。
しかし、費用が高額になりやすいため予算と相談する必要があるでしょう。
歯並びが悪くなるのを予防するためにできること
歯並びが悪くならないようにするには、以下の4つを心がけましょう。
虫歯予防を徹底する
虫歯予防は、歯の健康を保つだけでなく歯並びの悪化を防止するのにも役立ちます。虫歯を予防すれば、噛み合わせの悪化や抜歯を防げるからです。
歯を抜けば、空いたスペースに隣の歯が移動して歯並びが乱れる可能性があります。歯を削ると歯の高さが変わって噛み合わせが変わるため、歯並びの悪化にもつながるのです。
歯並びが悪くなる癖をやめる
歯並びが悪くなるような癖がある場合、改善することで歯並びの悪化を予防できます。例えば、以下の癖は歯並びの悪化につながります。
- 歯を食いしばる
- 歯ぎしりをする
- 爪を噛む
- 頬杖をつく
- 舌で内側から前歯を押す
このような仕草に心当たりがある方は注意しましょう。
よく噛んで食べる
食べ物をよく噛んで食べると、歯並び悪化の予防になります。顎の発達が促されることで、歯が並ぶためのスペースが十分に確保されるからです。
とくに成長期にある子供の場合、顎周りの筋肉や骨の発達が促進されやすいため効果的です。
歯科で定期検診を受ける
歯科で定期検診を受けると歯並びの悪化を予防できます。定期的にプロに見てもらえば、正しいホームケアを教えてもらえるでしょう。効果的に健康で美しい歯をキープできるのです。
また美しい歯並びをキープするだけでなく、虫歯や歯周病の早期発見にもつながります。
まとめ
本記事では、歯並びが悪くなる原因や、歯並びが悪くならないための予防法などについて解説してきました。
美しい歯並びを維持するには、歯並びを悪化させるような癖をやめたり、食事の際にはよく噛んで食べたり、まずは自宅で気軽にできることから始めましょう。定期的に検診を受ければ、歯の健康を守りつつ歯並びをきれいにできます。