むくデンタルクリニック (むく歯科医院)

       
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Clinic blog

2024.03.05

インビザラインのマウスピースの装着時間が短いことによるリスクとは?

インビザラインの相談

インビザラインは、透明なマウスピースを装着することで歯並びを矯正する治療法です。ワイヤー矯正と比較して見た目が目立ちにくいことから、近年人気が高まっています。

しかし、インビザラインによる治療効果を最大限に引き出すためには、1日22時間以上マウスピースを装着しなければなりません。装着時間が短いと治療計画通りに歯が動かず、さまざまなリスクが生じる可能性があります。

今回は、インビザラインのマウスピースの装着時間が短いことによるリスクについて、詳しく解説します。インビザライン治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインのマウスピースの装着時間

インビザラインのマウスピースの装着時間イメージ

インビザライン矯正の効果を発揮するためには、1日22時間以上マウスピースを装着しなければなりません。1日22時間というと、食事や歯磨きの時間以外はほぼマウスピースを装着している状態です。

しかし、装着し忘れたり、装着時間を守れなかったりする方も少なくありません。マウスピースの装着時間が不足しているとさまざまなリスクがあるので、装着時間を守るための工夫が必要となります。

インビザラインの治療を成功させるためには、患者さまご自身の努力が必要不可欠です。長い時間マウスピースを装着しなければなりませんが、工夫しながら計画的に取り組むことで、美しい歯並びを手に入れられるでしょう。

インビザラインのマウスピースの装着時間が短いとどうなる?

インビザラインのマウスピースの装着時間が短いことに悩む若い女性

前述したように、インビザラインの治療では、マウスピースを1日22時間以上装着することで歯を計画的に動かしていきます。装着時間が短いと治療効果が低下し、さまざまなリスクが生じる可能性があります。

ここでは、マウスピースの装着時間が短いことによって起こり得るリスクについて解説していきます。

  • 歯の移動が遅くなる
  • 治療期間が延びる
  • 矯正の効果が低下する
  • 後戻りのリスクが高まる
  • マウスピースが合わなくなることがある

それぞれ解説します。

歯が計画どおりに移動しない

インビザライン治療は、マウスピースを装着することで歯に圧力をかけて歯を少しずつ動かしていきます。装着時間が短くなるということは、歯に圧力がかかっている時間が短くなるということです。計画通りに歯が移動しない可能性が高いでしょう。

治療期間が延びる

歯の移動が遅れると、治療期間の延長につながります。本来であれば数ヶ月で完了するはずだった治療に、数年かかる場合もあるでしょう。

矯正の効果が低下する

歯が計画通りに移動しないと、矯正の効果が低下します。矯正の効果が弱まると、理想的な歯並びを手に入れられない可能性が出てきます。

後戻りのリスクが高まる

矯正治療が完了したとしても、その後の対応が適切でないと、歯は元の位置に戻ろうとします。これを後戻りといいますが、マウスピースの装着時間が短いと後戻りのリスクが高まります。

マウスピースが合わなくなることがある

歯が計画通りに動いていない場合、新しいマウスピースが合わなくなることがあります。場合によっては作り直しになることもあり、さらなる治療の遅れにつながる可能性があります。

インビザラインのマウスピースの装着時間を守れなかったときは

インビザラインのマウスピースの装着時間を守れず相談

インビザライン治療中に、どうしても予定通りにマウスピースを装着できないこともあるでしょう。1日装着時間を守れなかっただけなら、大きな問題に発展することは基本的にありません。翌日以降はしっかり装着時間を守れるようにしてください。

後戻りが起こっていなければ、使用しているマウスピースを装着できるでしょう。問題なくマウスピースを装着できるのであれば装着を続けて、矯正治療を進めましょう。

装着時間を守れない日が数日続いた場合は、マウスピースの交換時期を少しずらす必要があるかもしれません。マウスピースの装着時間をあらためて守ることはもちろん、歯科医師に連絡して治療の進め方を相談しましょう。

インビザラインでは、少しずつ形状が違うマウスピースを定期的に交換しながら歯並びを整えます。それぞれのマウスピースでの歯の移動が完了していない状態で次のマウスピースに交換すると、痛みが出る、歯肉退縮の原因になるなど、トラブルにつながる可能性があります。

今使用しているマウスピースでの歯の移動が完了してから次のものに交換できるよう、歯科医師と相談して交換時期を調整しましょう。

1週間以上装着時間を守れなかった場合は、気づいた時点で必ず歯科医師に連絡してください。後戻りが始まっており、使用しているマウスピースの装着が困難になっている可能性があります。

治療計画の修正が必要になることもあるので、自己判断でマウスピースの使用を続けたり中断したりせず、歯科医師に相談してください。

インビザラインのマウスピースの装着時間を守るためには

インビザライン治療のスケジュールを立てる

インビザラインの治療を成功させるためには、マウスピースの装着時間を守ることが重要です。

しかし、装着時間を守れないこともあるでしょう。ここでは、装着時間を守るためのポイントをご紹介します。

スケジュールを立てる

毎日、朝起きてから夜寝るまでのスケジュールを書き出し、そのなかにマウスピースの装着時間を組み込みましょう。朝起きたらすぐにマウスピースを確認する、食事の直前に外すなど、自分なりのルーティンを作りましょう。

マウスピースは、基本的に食事と歯磨きの時間以外は装着したままになるため、これらの時間をあらかじめ決めておくと、つけ忘れを防止できます。最初は手間に感じるかもしれませんが、習慣化できれば自然に守れるようになる方が多いです。

スマートフォンを活用する

装着時間を記録できるスマートフォンアプリなどを活用することで、時間を意識しやすくなります。習慣化するまでの間は、リマインダー機能を使って装着時間を確認するのもよいでしょう。

マウスピースケースを持ち歩く

外出先での紛失・破損を防ぐために、マウスピースケースを持ち歩きましょう。現在のステップの前後のマウスピースなど、予備のマウスピースも持ち歩けば、マウスピースにトラブルが起こっても何も装着できなくなるリスクを減らせます。

家族に協力してもらう

家族と一緒に住んでいる場合には、協力してもらいましょう。食事や歯磨きの前後に声をかけてもらうようお願いしておけば、つけ忘れる可能性を減らせます。

歯科医師に相談する

どうしても装着時間を守れない場合は、歯科医師に相談しましょう。原因を分析し、自分に合ったアドバイスをもらえる可能性があります。

インビザラインは、マウスピースを管理できなければ十分な効果を得られない治療方法です。さまざまな対策を講じても装着時間を守れない場合は、固定式の矯正装置に切り替えることも検討したほうがいいかもしれません。

インビザラインのマウスピースの装着時間を守るためには、患者さま自身の管理や工夫が必要です。自分のライフスタイルに合った方法を見つけて、計画的に取り組みましょう。

まとめ

インビザラインのマウスピース

インビザラインのマウスピースは、1日22時間以上の装着時間が必要です。装着時間が短いと、歯の移動が進まない、治療期間が延びる、矯正効果が低下する、後戻りのリスクが高まる、マウスピースが合わなくなるなどのリスクがあります。

マウスピースの装着時間を守ることは、インビザライン治療の成功には不可欠です。自分のライフスタイルに合った方法を見つけて、計画的に治療に取り組みましょう。

インビザライン治療やマウスピースの装着に関する不安や疑問などがある場合には、歯科医院に相談しましょう。美しい歯並びを手に入れるために、治療を開始する前にこれらを解消しておくことが重要です。

インビザライン治療を検討中の方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。