むくデンタルクリニック (むく歯科医院)

       
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2024.09.24

ホワイトニングの仕組みとは?白くできない歯はある?種類も紹介

ホワイトニングをした女性

ホワイトニングでは、薬剤を使用して歯を白くします。近年では歯の審美性が注目されており、歯科医院やホワイトニングサロン、市販のホワイトニング商品など、さまざまな歯のホワイトニング方法が広まっています。

しかし、どのような仕組みで歯が白くなるのが詳しくは知らない方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ホワイトニングの仕組みや種類、持続性などについて詳しく解説します。ホワイトニングを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ホワイトニングの仕組み

ホワイトニングの効果のイメージ

歯は、食べ物や加齢などさまざまなことが原因で着色します。ホワイトニングでは、歯の表面に専用の薬剤を塗布して浸透させることで、歯に沈着した色素を分解し漂白するのです。

ホワイトニングの薬剤に含まれる成分は、過酸化水素や過酸化尿素です。これらの成分には、色素を分解する漂白作用があります。

過酸化水素は温度を上げると漂白効果が高まるため、歯科医院のホワイトニングではライトを照射して施術が行われます。

歯が着色してしまう原因

歯が着色してしまう原因のコーヒー

歯はなぜ着色してしまうのでしょうか。歯が着色する原因は、以下のとおりです。

飲食物

飲食物は、歯の着色汚れの大きな原因の一つです。食べ物や飲み物には着色を起こしやすいものがあり、着色しやすいものの摂取回数が多い方ほど歯が着色します。

特に着色を起こしやすい食べ物は、ポリフェノールを含む食品です。代表的な食品には、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレー・チョコレートなどが挙げられます。

また、酸性度の高い食品は、歯のエナメル質を溶かして色素が付着しやすい状態を生み出します。そのため、柑橘類や炭酸飲料などの酸性度が高い飲食物にも注意が必要です。

喫煙

タバコを吸っている方は、歯が黄ばみやすいです。タバコには、タールという成分が含まれています。タールはヤニとも呼ばれますが、黒くてネバネバしており、喫煙することで歯の表面に付着します。

また、タバコを吸うと口腔内の酸性度が上がって、色素がより付着しやすい環境が作られます。喫煙は継続的に行われるため、タールが蓄積されて歯の黄ばみが強まっていくでしょう。

加齢

日常の食事や歯磨きなどで、少しずつエナメル質が擦り減ることも歯の着色汚れの原因になります。エナメル質が薄くなり内側にある象牙質の色が透けて、やや黄色味を帯びて見えるようになるのです。

また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、歯に大きな負担がかかります。歯の表面に目には見えない細かなヒビが入ることもあります。ヒビから色素が入り込み、歯が着色するのです。

歯のすり減りやヒビは加齢に伴い増えます。そのため、年をとると歯が黄ばんで見えるようになる方が多いです。

正しい歯磨きができていない

日々の歯磨きが正しくできていないことも、歯の着色の原因です。

歯磨きを怠ったり綺麗に磨けていなかったりすると、歯には歯垢や着色汚れが蓄積されます。歯垢は時間が経つと歯石になり、歯磨きでは除去できなくなります。

また、歯垢や歯石が付着していると細菌が繁殖し、虫歯菌が糖分を餌にして酸を作り出します。歯のエナメル質が溶けて、色素が定着しやすくなるでしょう。

ホワイトニングで白くできない歯はある?

ホワイトニングで白くできないことを説明するイメージ

ホワイトニングは、どんな歯にも対応しているわけではありません。ホワイトニングができる歯は、天然歯のみに限定されます。詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)など、人工歯は白くできません。

そのため、人工歯がある場合、天然歯のみをホワイトニングすることになります。天然歯と人工歯の色が合わなくなり、色を合わせるために人工歯の作り直しが必要になることもあるでしょう。

また、虫歯や歯周病がある場合は、歯科治療が優先されます。治療後にホワイトニングをしても問題がないと判断された場合は、ホワイトニングに移れるでしょう。

他にも、神経をとっている歯や抗生物質で変色した歯は、ホワイトニングの効果を得られないとされています。

ホワイトニングの種類

マウスピースで行うホワイトニング

ホワイトニングには複数の種類があり、それぞれ方法や効果の現れ方に違いがあります。種類ごとの特徴を知り、自分に合う方法を検討しましょう。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で受けることができるホワイトニングです。

歯科医師や歯科衛生士による口内状況の確認後、まずは歯のクリーニングを行います。その後、歯茎を保護してホワイトニング薬剤を歯に塗布し、ライトを照射します。

オフィスホワイトニングは即効性があり、一度の施術でもある程度の効果を実感することができるとされています。希望の白さになるには、3回程施術が必要なケースが多いです。

また、歯の白さは後戻りするため、継続的に施術を受ける必要があるでしょう。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、自宅で行うホワイトニングのことです。歯科医院で歯型を取り、自分の口に合うマウスピースを作製してもらいます。作製したマウスピースにホワイトニング効果のある薬剤を塗布し、一定時間マウスピースを装着して歯を白くする方法です。

1日1〜2時間程度の装着を、2週間ほど続けるのが一般的です。

患者さまご自身で施術を行うため、使用する薬剤はオフィスホワイトニングで使用するものよりも濃度が低いです。そのため、即効性はありません。

しかし、薬剤をじっくりと浸透させて漂白するので、効果の持続期間は長いでしょう。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法です。オフィスホワイトニングの即効性と、ホームホワイトニングの持続性を得られるホワイトニングです。

2種類のホワイトニングのメリットを併せ持っていますが、2つの施術を行うので費用が高額になる傾向があります。

セルフホワイトニング

セルフホワイトニングは、ホワイトニングサロンやエステサロンなどで行われているホワイトニングです。

店内にホワイトニングの薬剤や道具が準備されており、ご自身の手でホワイトニングを行います。説明書やスタッフによる説明などがあるので、簡単に施術は行えるでしょう。

しかし、セルフホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素が含まれた薬剤は使用できません。代わりに、炭酸カルシウムや重曹などが含まれた薬剤を使用します。

セルフホワイトニングは、歯の表面に付着した着色を除去する施術といえます。歯そのものを白くする効果は期待できません。

ホワイトニングの持続性

ホワイトニングの持続性をチェックする女性

ホワイトニング効果の持続性は、ホワイトニング方法によって異なります。それぞれの持続性は、以下のとおりです。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、ホワイトニングの中で最も即効性のある方法で1回である程度歯を白くすることができます。理想の歯の白さになるには、数回の施術が必要になる方が多いでしょう。

しかし、ホワイトニングの持続性はホームホワイトニングと比べると短く、3ヶ月~6ヶ月ほどです。定期的なメンテナンスや再施術で、白さをキープすることが重要です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングによる白さが持続する期間は、半年~1年ほどです。即効性はありませんが、薬剤を毎日じっくり浸透させるため歯の白さを長期間維持できます。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するため、即効性も持続性も高いという特徴があります。効果の持続期間は1~2年と、最も長い期間歯の白さを維持できます。

ただし、ホームホワイトニングを怠ると、持続性は低下します。定期的にホームホワイトニングを行うことで、白い歯を長く保てるでしょう。

セルフホワイトニング

セルフホワイトニングは歯科医院で行うホワイトニングと異なり、歯の漂白効果はありません。そのため、ホワイトニングの即効性や持続性が歯科医院に劣ります。

サロンによって道具が異なるため持続性にも違いがありますが、目安は2~3週間程度です。

まとめ

ホワイトニングで白くなった歯

ホワイトニングは、歯に沈着した色素を分解して白くする施術です。人工歯など施術できない歯はありますが、天然歯なら白く美しい歯に導くことができます。

ホワイトニングには様々な種類があり、種類ごとに効果や持続性、施術方法が異なるため、自分の希望に合うものを検討しましょう。

むくデンタルクリニックは、保険診療だけでなく自由診療(成人・小児の矯正治療、ホワイトニング、インプラントなど)にも対応しています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。